どうも、こんにちはNovi Blogです。
第1章では、「実はスケジュール管理って、簡単なようで難しいんですよ」というのをメッチャ雑にお伝えさせていただきました。第2章ではスケジュール管理を行う前の注意点をおまとめしていこうと思います。
Webディレクターの仕事ってイケてるって考えが消え、大変に地味で泥臭く、地面這いずり回ってるんだってことが広く認知されることを願います。まぁ、私はもう転職して別のことしてますがね。
あとは新米Webディレクターの方も“やるべきこと”が明確になりますので、このシリーズをご一読いただけますと幸いです。
それでは書いていきましょう!
案件は突然に
クライアントの残予算だったり、情報共有の稚拙さが要因で急に案件が降ってくるなんてことはよくあることです。そういった案件は概してスケジュールが急。「突貫で対応して欲しい」と営業から上から目線で言われます。
基本的には、、、基本的にはですよ?私も元は営業ですので、状況は察しがつくんです。
でもさ、言い方ってあるよね。
そんな上から目線で言われたら仕事する気なくすわ。こっちも人間だもの。
スケジュール作成の前に大事な5W2H
さて、突貫だろうが、突貫じゃなかろうが、まずはスケジュール作成を行う前にやることがあります。
- 企画の要件 5W2H
- プレイヤーの存在
- コミュニケーションの整理
企画の要件
まずはこれ。これはプロジェクトに関わる方全員が当然のように知っておくべきことです。
- Why :この企画の目的
- What :訴求ポイント
- When :納期
- Who :ターゲット
- Where :どの媒体で
- How : この企画の実現方法
- How : 企画の予算
などなど、プロジェクトを通して実現したいことと、具合的な実現方法、つまり企画の5W2Hをプロジェクトメンバー全員で認識合わせをします。 これを行わないと不測の事態に対して、誤った対応をしてしまうことは多々ありますし、もともとの話と全く違うものが出来上がってしまうこともあります。
“なんで20代の女性をターゲットにしてるのに商品を勧めるモデルにおじいちゃん使ってるの?”
てなことになることもしばしば。いろんな事情があることでしょうが、本当に、本当にこういうことってあり得るんです。うーん、、、これは体験してもらわないと分からないかも!笑
まずは基本の“き”を抑えて行こうってことだね。
プレイヤーの存在
このプロジェクトに対して外部も内部も含めてどれだけの人が関わっているのか、相関関係も含めて確認しておきましょう。例えば、自社で制作管理とプロモーションを担っていた場合は分かりやすいです。発注主が居て、実働が全て自社になるわけですから。ただ、たまにお抱えの制作会社がいたり、ハウスエージェンシーが居たりすると、その人たちとも円滑に連携しておく必要がありますし、お門違いな人にコミュニケーションを取ってしまうとハレーションが起こる可能性があります。
コミュニケーションの整理
プレイヤーの存在を確認するのと同じですが、単純に、“何を”、“誰に”コミュニケーションを取れば良いのかを確認しておきます。スケジュールを進めていくと、必ず“確認事項”が出てきます。
「あー、これ誰に確認したらいいんだろう」とか悩むんだったら、事前にAという件についてはクライアントにBという件についてはデザイナーに予算のことは営業にとか。役割を事前に明確にしておくことで確認事象ができた際、反射的に動くことが出来ます。悩む必要がなくなるのです。
*小さなことですが、これを事前にやっておくと圧倒的精神的負荷が減ります。
関わる人たちと事前に役割分担の整理が必要ということだね。
娘よ、理解が早いな。君も立派なWebディレクターだよ。これをやるとやらないで炎上リスクが猛烈に変わってくるから、面倒かもしれないが確認を怠らないことだ。
スケジュール作りにおける注意点
さて、企画の要件とプレイヤーの整理が出来たらまずWebディレクターが行う仕事はスケジュール作成。。。
と具体的なスケジュール作成の方法は次章以降で説明するとして、注意点があります。
それはWebディレクターはスケジュールを細かく知っておけば知っておくほど良い。
言っている意味がわかりません。
そうだよね。パパも文字だけ読むと意味が分からないよ。
つまり、
- 素材入稿
- デザイン制作
- 実装
- リリース
ではなく、
- 素材入稿
- デザイン初稿提出
- クライアントからの初稿戻し
- デザイン第2稿制作
- デザイン第2稿提出
- クライアントからの第2稿
- 実装
- 実装テスト
- クライアント確認
- 予備日
- リリース
と上記のように細分化させながらスケジュールを最初に組んだ方が良いということです。
スケジュールを作成するとともに、ToDoも見えてきますし、確認事項をまとめることも可能です。
なぜ基本にこだわるのか。それはあなたが“勇者”だからだ。
なぜ、基本にこだわのかは、二つの理由があります。
- それがWebディレクターの仕事だから
- Webの闇があるからだ
それがWebディレクターの仕事だからだ
詳細な状況把握、スケジュール制作をするのかと言えば、
デザイナーはデザインのことしか考えません。営業は売上のことしか考えません。コーダーはコーディングのことしか考えません。社長はキャバクラのことしか考えません。
上記が悪いわけではなく、それぞれの目的に注力してもらうことで効果を最大化させるわけです。
彼らを有機的につなぎとめ、同じ方向に向かせることでプロジェクトを成功に導くのがWebディレクターの仕事なわけです。
第1章だとスケジュール管理をするだけって言ったじゃん!
そうだよ。でもね、それはあくまでも仕事を遂行するために必要な作業を分かりやすく表現しただけなんだ。
あぁ、Webディレクターがプロジェクトを成功に導かせるために、もっともやるべきことがスケジュール管理ってことね。
いつも思うけど君は天才だ!さすが私の娘!
ありがとう!ママに似たんだと思う!!!
そ、、、、そうだね。。。
Webディレクターはデザイナーほどデザインは描けません。営業ほど売上を作ることはできません。コーダーほどコーディングできません。社長ほど姉ちゃん好きではありません。
でも全ての状況や彼らのモチベーションを把握しながらコミュニケーションを図り、円滑に進めていく。
時には“ガンガン行こうぜ!”
時には“命を大事に”
時には“ここは俺に任せるのにゃ!!!”
という風に状況に応じて、進め方を変えていくわけです。
そう、あなたはパーティーで言う勇者なわけです。でも誰も勇者と思ってくれないのはたまに寂しいですけどね。
Web業界には闇があるからだ
これはね、本当によろしくない。本当に根深く、由々しいと思っています。
Webリテラシーの高い人が増えてきました。それは素晴らしいことです。ただ、未だにリテラシーの低い方々が発注者側に多いのも事実。
リテラシーが低い方々はなぜか、「Webはなんでも出来る。しかも即時。」と考えています。信じられないかもしれないですけど、本当です。だから平気でスケジュールを逸脱しても、「まぁ、Webならなんとか帳尻合わせられるでしょ」って普通に言ってくることもあります。
Webを魔法か何かと勘違いしているんですかね。Webが魔法であるならば、私は真っ先にあなたにメラゾーm...
そういった誤解が生まれるのは“webはほぼ全ての工程がパソコンで完結してしまうから”だと思ってます。
だから平気で納期を逸脱したり、即時対応を平気で求めてくるのだと思います。
でもクライアントの言葉の裏ではディレクターがなんとか調整をつけてデザイナーを動かしたり、コーダーを動かしたり、スケジュールの練り直しをやっているのです。
クライアントのみなさぁぁぁぁぁあああああああーーーーーーーーーん!!!
ちゃんと人が動いてるんですよぉー!!!機械じゃないんですよぉぉぉぉぉおおおおおおー!
と声を大にして言いたいですが、今の世界はまだまだこの理解が足りてない。
だからこそWebディレクターはスケジュールを把握しておくことが必要なの?
そうなんだ。交渉材料としてね。事前に握っておくんだよ。スケジュールを作成し共有しておくことで「“ここが遅延したら”プロジェクト自体が危うくなるからね」って。
事前にスケジュールと、遅延発生ポイントを握っておくことで2つの効果があります。
- スケジュール遵守の強調
- リスクヘッジ
スケジュールを遵守することを強調することで、クライアントの意識を引き締めます。リスクヘッジはクライアントの中にはプロジェクト遅延の責任を平気で発注先に押し付けてくるところが少なくありません。誰だって責任は負いたくないですから。でもしっかりとポイントを強調しておき、メールでも送っておくことで自らの身を守ることが出来るのです。
*でも言い方や送り方には気をつけなさいよ!ぶっきらぼうな鬼畜勇者じゃないんだから。ダメ、ぶっきらぼう
自分の身は自分で守らないとね。
最後に...
いかがだったでしょうか。次章で具体的なスケジュール作成とイレギュラー対応等の説明をしていければと思っています。
今回はWebディレクターの仕事として重要なスケジュール管理を行う上での注意点を書いていきました。地味であるにも関わらず、プロジェクトの要ですので、気を付けていってくれたらと思います。
よりよき勇者となり、にっくきお客様(クライアント)をやっつけましょう!!!
お客様は神様です!!!
ご一読ありがとうございました。
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