どうも、こんにちはNovi Blogです。
今日は1ヶ月ほど前にリリースされた日本の広告費に対する内訳と所感を書いていきたいと思います。
成長率から見ると、恐らく今年(2019年)はインターネット広告がテレビの広告費を上回ることになりそうですね。
それでは早速書いていきましょう!
2018年日本の広告費
2018年の日本の広告費は6兆5,300億円と前年比と比較するとほんのちょこっと伸びています。
その内訳を大別すると、
新聞_4784億円
雑誌_1841億円
ラジオ_1278億円
テレビ_1兆9123億円
インターネット広告_1兆7,589億円
その他_2兆685億円
2018年こそインターネットの広告費がテレビ広告を超えるのでは?となっていましたが、今年もテレビの広告費が多い結果となりました。
なんだかんだで、皆さんテレビ見てるもんです。
視聴率10%だとしても、人口の10%が観てると考えると、1,000万人以上が観てることになりますので。
Web媒体で同時接続1,000万って中々ないですからね。
インターネット広告の伸長
と言っても広告業界の中で圧倒的成長率を誇るインターネット広告。
前年比(2017年)116.5%と、二桁成長を遂げています。
二桁成長がどれほどすごいのかを示すために他の4マス媒体の前年比を以下に記載します。
新聞:92.9%
雑誌:91.0%
ラジオ:99.1%
テレビ:98.2%
軒並み前年割れを起こしています。
そんな中インターネット広告は116.5%と驚異的。
逆に見ると、マス4媒体の広告費用がインターネット広告にシフトしているという見方も出来ます。
では、なぞここまでインターネット広告が重要視されて来ているのでしょうか。
インターネット広告の成長はなぜ?
なぜ、その他の4マス媒体が低迷する中、インターネット広告だけがこれだけ驚異的に伸びているのか?
主な要因は以下のとおり。
- インターネット人口の成長
- 効果検証のしやすさ
パソコン、スマートフォンが普及したことでインターネットは身近なものになっています。
さらに昔は情報収集をする際は、昔は本や人づてから情報を収集していましたが、今となっては基本的に検索をすれば欲しい情報が手に入ります。
更に、人づての情報収集もSNSや口コミから情報を得られるようになっており、インターネットは情報を収集するためのインフラとなっているのです。
それだけ人が集まる場所になっているので、広告価値が高くなるのは必然であると同時に、効果検証を4マス媒体と比較して行いやすいというのもインターネット広告の優位性を高めています。
インターネット広告においては、広告配信を行うことで、以下の情報がわかります。
- どれだけの人にリーチ出来たのか?(imp)
- その内どれくらいの人が訪問してくれたのか?(CTR)
- 訪問してくれた人の中でどれだけの人が購入してくれたのか?(CVR)
リーチから購入に至るまでの一連の情報を取得することが出来るので、効果検証だけでなく、改善策を練り継続的に出稿することが可能になっているのです。
課題を洗い出して、次に活かすことが示せれば「じゃぁ、次もやろう!」となりやすいのは当然なのかなと。
ただし、全体の予算は限られています。
そのため、今まで効果検証が曖昧だったけど出稿していた媒体予算を削減し、インターネット広告に予算が割かれるようになっているのです。
そう考えると、webは伸びて他が前年割れする理由も分かるね。
インターネット広告を牽引するもの
インターネット広告を牽引しているのはズバリ「運用型広告」です。
インターネット広告費の約80%弱が、この「運用型広告」となっています。
それぞれを図解すると以下のような感じ。
D2Cプレスリリースより抜粋
そして、運用型広告のほとんどがGoogleのGDNやFacebookのフィード広告などです。
おそるべしGAFAの2巨頭。
ちなみに広告配信の進化に伴い、動画広告も伸長しています。
インターネット広告の課題
それはずばり「ブランドセーフティ」です。
広告配信の進化に伴い、広告は「枠」から「人」にフォーカスして配信することが出来るようになりました。
ですので、極端な例で言えば、車に興味感心の高い人が、いかがわしいサイトを見たとします。
その際、広告配信では「車に興味感心の高い人」と認識しているため、自動車メーカーの広告が、そのいかがわしいサイトに表示されてしまうのです。
せっかくブランドを大事にて、コンセプトも決めて格好いい動画を作ったのに、それがいかがわしいサイトで流れたらブランド価値が低下してしまいますよね。
上記は極端な例ですし、対策も練られているのですが、インターネット広告においてはそういった、広告主のブランドにふさわしくない媒体やコンテンツに広告が配信されてしまうのが今の課題であるということが伝わればと思います。
最後に...
いかがでしたでしょうか。
今日は日本の2018年の広告費から、インターネット広告の成長や課題についてブログを書きました。
インターネット広告は配信方法の進化、表現方法の進化とどんどん専門性が高まって来ています。
特に動画広告の成長は著しく、動画を配信するための制作など、その周辺ビジネスも合わせて拡大しています。
次回以降はどんどん専門性が高まる「インターネット広告業界において求められるもの」について記事にしていきたいと思います。
ガジェット以外の記事も書けるんだね。
ご一読ありがとうございました。