どうも、こんにちはNovi Blogです。
今日はWeb広告ひとり談議第二弾の時にお話した広告の市場規模に関連した記事を書いていきます。
インターネット広告市場を一層深掘って書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
*Web広告をこれから勉強していこうとしている方向けに書いています。
特に動画広告の成長性は特筆すべき事項です。ブロガーが頑張っている成果報酬型の市場より大きくなっています。
*データの参照元はCCIから出されている、「2017 年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」 です。
*本記事においてはCCIのデータと私の見解も混ぜながら記事にしています。
あとこれからWeb広告を学ぶのであれば以下の著書を読んでおくと、一通りの歴史から最新情報まではすんなり入ってくると思います。
はい、宣伝終わり。それでは書いていきましょう。
Web広告の市場規模は?
2017年時点で1.2兆円の市場になりました。
Web広告市場は成果報酬型広告の他、運用型広告やタイアップ広告など様々な種類があります。
今日はそれぞれの種類毎/デバイス毎に記事を書いていきたいと思います。
Web広告の内訳
2017年のデータとしては、インターネット広告市場は1兆2千億円。
内訳は以下の通り。
- ディスプレイ広告:40.9%
- リスティング広告:39.6%
- 動画広告:9.5%
- 成果報酬型広告:8.6%
- その他:1.5%
ちなみにPCは全体の31.9%
スマートフォンなどのモバイル端末は68.1%と、PCより市場は大きくなっています。2015年からスマートフォンの方がインターネット広告の割合は高くなっています。しかもその差は年々開くばかりです。
それでは、各広告種類別に端末ごとの市場規模を見ていきましょう。
アフィリエイト
上記の成果報酬型広告がこれに当たります。
ブロガーの方々がA8とか、Amazonアソシエイトとかで頑張っているのがこの市場です。
全体の8.6%つまり約1,049億円の市場になっているというわけです。
そのうち、PCとスマートフォンに分けて見ていきたいと思います。
*ちなみに昨年は1457億円の市場規模でしたよ。縮小市場ではあるかもしれません。これはとある事象も関係してますが、これはまた別途記事にします。
*ちなみにブロガー市場は中国がとんでもなく進んでます。1日で億売るブロガーがどっかんどっかん出てます。このあたりも今度まとめますね。
アフィリエイト_PC
PCにおけるアフィリエイトの市場は433億円
昔はPCの独壇場でしたが、今はスマートフォンの台頭によりシェアは奪われるばかり。ブログを頑張るにしてもスマートフォン、つまりスマホファーストなUIは対応必須な感じですね。
アフィリエイト_SP
スマートフォンにおけるアフィリエイトの市場は616億円
皆さん、もうスマートフォンしか見ないですもんね。PCといえば社会人の方は資料を作ったりレポートをまとめるのとメールをさばく程度にしか使わないですから。スマートフォンの市場はどんどん拡大しています。
運用型広告
上記でいうと、ディスプレイ広告とリスティング広告がここに当たります。
あ、あと動画広告も運用型広告に含まれます。
ディスプレイ広告は簡単に言えば、ブロガーが一喜一憂しているGoogle AdSenseのことですね。(厳密にはもっと他も含まれますが)。
リスティングは検索連動型広告のことです。
消費者が検索した時に出てくる検索結果に対し、企業がお金を払って検索結果の上位に表示させるアレです。
企業がターゲットを絞るために、属性や年代、趣味嗜好をチューニング(運用)しながら広告配信を行うので、運用型広告と呼ばれています。
ここで言いたいのは運用型広告で、日本のインターネット広告市場の90%を占めています。ってことです。
基本的にこの傾向ってどの国でも似たり寄ったりなんですよね。
でもなんで、運用型広告が多いの?
良い質問だね。
運用型広告には2つの圧倒的強みを持っています。
- 圧倒的配信在庫
- 良質な顧客の獲得
圧倒的配信在庫
運用型広告は、アフィリエイトや、純広告とは桁違いの配信面を持っています。だってインターネット上のサイトって10万サイト以上ありますからね。皆さんも導入しているGDNやDBMもこの類ですから、そりゃ、枠がものすごくたくさんあるわけです。
*GDNやDBMは、グーグルが提供しているアドネットワークやDSPのことです。
認知を獲得したい場合でも運用型広告で配信しまくれば、ブロガーによる告知よりも圧倒的に”知ってもらう“ことができるわけです。
良質な顧客の獲得
これも結局、属性や年代、趣味嗜好に合わせて広告を配信できるので、結果的に消費財だったらリピートしてくれる顧客を獲得しやすいわけです。
もちろん、ブロガーを活用するのも手なのですが、そのブロガーにカリスマ性があればあるほど、そのブロガー(KOLとかインフルエンサーとか呼ばれている人)が別商品を告知した瞬間に効果がなくなってしまう可能性があるので、リスク分散という面でも運用型広告に予算を多く割くわけです。
PC、スマホの市場も載せておきますが、アフィリエイト同様、スマートフォン優位以外、特にお伝えすることはありません。
運用型広告_PC
PCにおける日本のインターネット広告市場は3,142億円。
運用型広告_SP
スマートフォンにおける日本のインターネット広告市場は6,677億円。
動画広告
さて、ここですわ。今最も旬で、伸び率最高な市場。
前回までで、インターネット広告は毎年2桁(10%)以上の成長をしている市場であることはお伝えしました。
圧倒的成長の市場性
動画広告はその中でも伸び盛り。毎年30%以上の成長をしている市場なのです。
その背景には通信インフラが整うだけでなく、より太く、より早くなっているからです。単なる静止画よりも動画の方が直感的でわかりやすいですよね。
ここもやはりスマートフォンの方が市場は圧倒的に大きいです。しかもPCと数倍の差をつけています。
動画広告_PC
PCにおける市場規模は264億円。
んまぁ、そんな感じ。
動画広告_SP
スマートフォンにおける市場規模はなんと891億円!!!
しかも、毎年30%以上の成長を見せて市場が拡大していってます。
2018年のスマートフォンの市場規模は1,326億円になるとも言われてますし、成長性の高さが伺えます。
牽引しているのはおそらくYoutubeとFacebookでしょうね。「動画出稿する」という広告主需要の高まりを感じることが出来ます。
最後に...
いかがでしたでしょうか。
最近伸び盛りの動画広告。実はもうアフィリエイトの成果報酬型広告市場よりも大きくなっているわけです。しかも成長率は未だに衰えることはなく、さらに伸びていくことが予想されます。
つまり市場と市場の拡大性を見ると動画広告は配信できるプラットフォームに乗っかるというのは“稼ぐ”という意味においては大変効率的なことがわかります。
まさかパパもYoutuberになるとか言いださないよね?
顔出しNGでもダメかな?
ご一読ありがとうございました。
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